活動報告

2017年7月9日(日)西尾9条の会 第4回総会
 

去る7月9日(日)、西尾市総合福祉センターにおいて、西尾九条の会総会が開催され、共謀罪・戦争法廃止、憲法改悪阻止など、2017年度活動方針と役員体制を決定しました。
 総会後、本秀紀さん(名古屋大学大学院教授)を講師に、「安倍首相の9条改憲提案のねらいは何か」というテーマで記念講演を行いました。本会が名大憲法学の先生方を講師に招くのは、本先生で3人目になります。これも杉浦代表の繋がりのなかで実現できた快挙と言えます。
 本講演は、都議選での自民党の歴史的大敗に対する見方、安倍政権の「国政の私物化」を生み出す背景となる安倍内閣の国家観・憲法観から始まり、「安倍政権による立憲主義破壊」「安倍改憲の内容とねらい」「改憲阻止運動の課題」と続き、時に声色を替えながら2時間の時間の長さを感じさせない内容の充実した学びの場となりました。
 本氏は、国家権力に対する立憲的統制を悉く無視する安倍政治を「裸の民主主義」と評し、憲法無視、国会軽視の恥も外聞もかなぐり捨て、やりたい放題の安倍政治を鋭く告発。また、「安倍改憲の内容とねらい」では、改憲に前のめりになる安倍首相の昨年来の発言・動きを追い、己の野望を実現し歴史に名を残したいという「安倍のための改憲」で、内容的にも全く理屈の通らないものと断じました。
 しかしながら、発議要件の衆参2/3以上の改憲派議員の存在、今回の提案のように「教育の無償化」や「9条1項、2項を残し、3項を追加」、緊急事態条項へ「衆議院議員任期延長」を加えるなど、状況に応じて国民受けするもの取り入れ、「何が何でも改憲」という安倍首相の執念・姿勢は決して侮ることはできません。
 いま、安倍一強による自民党政治の劣化は激しく、立憲主義、民主主義を破壊し、国政の私物化と相まって「立派な憲法をもつ独裁国家」に近づいています。100年前の護憲運動ではありませんが、国民世論を盛り上げ、立憲主義擁護の「安倍政権打倒」運動が何より急がれます。
 九条の会は、この1年の取り組みを「改憲阻止の正念場の闘い」と位置づけ、全力を挙げる覚悟です。みなさんのご支援ご協力をお願いします。
 
また、今期は勉強ばかりではなく、皆さんの連帯を図るためにも楽しめる行事を増やしていきたいと考えています。総会後は有志で本氏を交え懇親会を行いました。